”黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチ
ラスボス候補の筆頭でもありながら、数々の謎を抱えている人物のひとりです
そんな黒ひげに関する謎の中で、長年解明されていない「ドラム王国を滅ぼした理由」
今回は黒ひげがドラム王国を滅ぼした理由について考察し、黒ひげがドラム王国で生み出された人造人間である可能性をご紹介します
ワンピースマニアの視点から考察していくよ♪
黒ひげの計画
まず前提として、黒ひげは非常に計画的な男です
それは第440話、黒ひげ自身「成り上がる手段は全て計画してある」と言っていることからも分かります
おれが成り上がる手段は
引用元:『ONE PIECE』(C)尾田栄一郎/集英社
もう全て計画してある!!!
具体的には、ヤミヤミの実を手に入れるため白ひげの船に20年以上も潜伏していたり、インペルダウンに潜入しLEVEL.6の囚人を仲間にするために王下七武海に加入したりと、黒ひげの行動すべてに意味があるんです
目的は”世界の王”
そんな黒ひげの最終目的は”世界の王”だと思われます
ワンピースにおける世界の王
虚の玉座に堂々と座り、五老星すらも跪くイム様が現在の世界の王といえるでしょう
黒ひげの最終目的が”世界の王”であれば、黒ひげはイム様の座を狙っていることになります
詳しくはこちらの記事で考察しています
是非チェックしてみてください
計画の全貌
世界の王を目指す黒ひげ
計画的な黒ひげであれば、これまで行ってきた行動すべてに意味があるはず
そんな黒ひげの行動は大きく4つの目的に分類することができます
- ヤミヤミの実を入手
- 戦力の強化
- 世界政府加盟国”黒ひげ王国”を建国
- ”ロード歴史の本文”の回収&解読
そしてこれまでの出来事を4つの目的に分類すると次のようになるんですが、唯一「ドラム王国を滅ぼした理由」だけ、目的が分かっていないんです
詳しくは以前の記事で解説しています
黒ひげがドラム王国を滅ぼした理由
黒ひげの行動の中で、唯一目的が分かっていないのがドラム王国を滅ぼしたこと
しかも時系列で考えると、黒ひげ海賊団を結成した後、真っ先にドラム王国を滅ぼしたことが分かります
白ひげの船を降りる
⇩
黒ひげ海賊団結成
⇩
ドラム王国を滅ぼす
⇩
1億の賞金首(ルフィ)を狙う
⇩
エースを倒し王下七武海に加入
計画的に行動している黒ひげが、真っ先にドラム王国を滅ぼしたのには何か理由があるはずですよね
この「黒ひげがドラム王国を滅ぼした理由」が大きな謎のひとつなんです
ではその理由は一体何なのでしょうか
考えられえる可能性は大きく3つあります
- ドラム王国に”世界の王”のヒントがあった
- 眠れない体質を治すため
- 黒ひげはベガパンクによって作られた”眠らない人類”
ひとつずつ説明していきます
可能性① ドラム王国に”世界の王”のヒントがあった
まず考えられる可能性として、ドラム王国に”世界の王”のヒントがあったのではないでしょうか
黒ひげが計画的で用意周到な男であることを前提に考えると、ドラム王国を滅ぼした理由も、黒ひげの最終目的=”世界の王”に関係しているのが自然です
ここで改めて、先ほど説明した4つの計画とドラム王国との関連性を見てみましょう
計画 | ドラム王国との関連性 | 備考 |
---|---|---|
①ヤミヤミの実を入手 | ✕ | ー |
②戦力の強化 | ✕ | ー |
③”黒ひげ王国”を建国 | △ | ワポルが建国した ”悪ブラックドラム王国” に似てる? |
④”ロード歴史の本文”の回収&解読 | ✕ | 描写なし |
ご覧の通り、唯一関連性が見られるのは「③”黒ひげ王国”を建国」ですが、正直これもかなり微妙なところ。関連性があるというにはあまりにも弱すぎます
またドラム王国にはイム様に関する情報があった可能性も考えられますが、ドラム王国とイム様の関連性が全く見えず、ドラム王国を滅ぼす理由にもなりません
可能性② 眠れない体質を治すため
第966話で明かされた衝撃情報
あいつ昨日もその前も
引用元:『ONE PIECE』(C)尾田栄一郎/集英社
夜の”休戦”寝てねェらしいぞ
生まれてこの方一度も眠ったことがねェんだとよ
なんと黒ひげは「生まれてから一度も眠ったことがない」とのこと
頂上決戦でマルコは黒ひげのことを「体の構造が異形だ」と言ったこともあり、黒ひげの体には何らかの秘密がある可能性が非常に高いです
また第63巻のSBSにて、夜に泣いている黒ひげの幼少期が描かれていますが、眠れずに泣いているように見えます
そんな不思議な体をもつ黒ひげですが、もしこの「眠れない」という体質が病気のようなものだったとしたら、医療大国と呼ばれたドラム王国に足を運んだのにも納得できます
ところがワポルが医療を独占していたため治療してもらえず、怒り狂った黒ひげはドラム王国を滅ぼしたのかもしれません
しかし…
なぜもっと早く治療してもらいにいかなかったのでしょうか
子どもの頃から苦しめられてきたにしては、治療に行くタイミングが謎すぎます
また「治療してもらえなかったから滅ぼした」というのは、計画的な黒ひげらしくありません
「最初から滅ぼすつもりだった」という方が黒ひげらしさを感じます
そのため、眠れない体質を治すためにドラム王国を訪れた(結果として滅ぼした)という可能性は低いでしょう
可能性③ 黒ひげはベガパンクによって作られた”眠らない人類”
黒ひげは最初からドラム王国を滅ぼすつもりだった場合、ドラム王国に対して強烈な恨みを持っていたことになります
では一体どんな恨みがあったのでしょうか
そのヒントとなるのが次の2つ
- 雪国の人は寝ない
- 雪国育ちのベガパンク
順番に説明していきます
雪国の人は寝ない
第134話、ドラム王国でルフィは「寝たら死ぬから雪国の人は寝ない」と発言
確かに雪山で遭難する話では、よく「寝るな!死ぬぞ!」みたいなやりとりがありますよね
実際極寒の中で眠ると、体温低下によって意識を失いそのまま死んでしまうとのこと
つまり極寒の中で眠ることは命の危険をともなう行為なんです
だから雪国の人は寝ない、というには少々無理があり、この場面はおふざけシーンだと思われていました
しかしワンピースの世界に実在した、生まれてから一度も眠ったことがない人間が登場したことで話は一変
この「眠らない」というキーワードが、黒ひげとドラム王国を繋げる唯一のポイントでしょう
雪国育ちのベガパンク
話は変わって、ドラム王国と同じ極寒の雪国といえば未来国バルジモア
バルジモアは天才科学者ベガパンクの生まれ故郷であり、フランキーが二年間修業した土地でもあります
バルジモアの住民いわく、ベガパンクは「みんなを楽にしてやれない」といつも嘆いたとのこと
極寒に苦しむ人々を楽にしてやろうと、島ごと暖める”土暖房システム”の開発をベガパンク行っていましたが、技術と資金不足で実現できませんでした
眠らない人類の誕生
ここまでを整理すると
- 極寒の中で眠ることは命の危険をともなう
- 極寒のバルジモア出身のベガパンク
- みんなを楽にしてやれないと嘆いていた
以上の情報から、あるひとつの仮説が浮かんできます
眠らなくてもいい人類をベガパンクは生み出そうとしていたのではないでしょうか
「雪国の人が安心して眠れないのであれば、いっそのこと眠らなくても生きていける人類をつくってしまおう」
かなりぶっとんだ考えですが、火薬に花を咲かせたり自分の脳を切り離したりと、結構サイコパスなベガパンク。あり得なくもなさそうです
こうしてベガパンクの手によって生み出された人造人間こそ、作中で唯一眠らない男、黒ひげなのではないでしょうか
黒ひげはドラム王国に見放された?
ベガパンクによって生み出された”眠らない人類”黒ひげ
なぜ黒ひげがドラム王国に恨みをもっていたのでしょうか
そこにはこんなストーリーがあったと思われます
ベガパンクによって作られた”眠らない人類”黒ひげ
しかし実験ミスにより、黒ひげの体の構造が異形になってしまった
ベガパンクは黒ひげの体の構造を治すため、医療大国と名を馳せていたドラム王国に依頼
黒ひげはドラム王国に移され様々な実験をするものの、いずれも失敗
最後にはドラム王国も諦め、黒ひげは完全に見放されてしまった
その後白ひげの船に乗りヤミヤミの実を入手
力を手に入れた黒ひげは、自分を捨てた長年の恨みを晴らすためドラム王国を襲撃
ドラム王国は滅ぼされてしまった
最後は妄想気味になりましたが、ベガパンクがクローン技術=生物を生み出す実験に成功していることを考えると不可能ではなさそうです
そうなると当然、生みの親であるベガパンクにも恨みを持っていそうですが…
さあどうなるのでしょうか
ベガパンクは悪魔の実の研究の第一人者でもあるので、黒ひげが能力を2つ手に入れることができた理由も関係しているのかもしれません
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